グラフィックボード、略してグラボ
他にも、グラフィックカードとか、ビデオカードとか、ビデオボートなど、いろいろな呼び方があります。
ゲーミングPCに求める性能としては、例えば
「このゲーミングPCならAPEXで144fps出ますか?」
みたいな質問を見たりします。
- 特定のゲームで
- どのくらいのフレームレート(60fpsとか144fpsとか)が出るか
というのは、だいたいグラボで決まります。
ゲーミングPCの性能は、グラボで決まると言っても過言ではありません。
グラボの性能≒GPUの性能
グラボの性能は、GPUというグラフィック処理に特化したプロセッサで、ほぼ全て決まります。
GPUが決まれば、
- グラフィック性能
- VRAM搭載容量
- ディスプレイ出力の種類と数
も、だいたい決まるので、GPU選びがグラボ選びとほぼイコールと行ってもいいです。
ゲーミングPC用グラボに使われるGPUは、
- NVIDIA(エヌヴィディア)
- AMD
の2社が製造しています。
厳密に言うと、NVIDIAのGPUを搭載したグラボメーカーのグラボなんですが、
グラボの性能は、ほぼGPUで決まるので、Geforce RTX 3080のグラボというのは、
Geforce RTX 3080搭載グラボ、というのを省略して言っています。
GPUメーカー | NVIDIA、AMD |
グラボメーカー | ASUS、GIGABYTE、玄人志向、ZOTAC、MSIなど |
この記事でも、以降グラボとGPUは特に区別せず説明します。
NVIDIA Geforce

NVIDIA Geforceの型番
NVIDIA GeforceのGPUは、
- Geforce RTX3090Ti
- Geforce RTX3090
- Geforce RTX3080Ti
- Geforce RTX3080
- Geforce RTX3070Ti
- Geforce RTX3070
- Geforce RTX3060Ti
- Geforce RTX3060
- Geforce RTX3050
があります。
上2桁の数字「30」が世代を表します。
2022年現在の最新世代です。
1つ前の世代は、上2桁が「20」で始まります。
下2桁の数字が大きいほうが、高性能なGPUとなっています。
「Ti」がつくと、少し高性能なモデルになりますが、
数字が上の機種よりは性能が落ちます。
下2桁が同じ数字だと、原則として後の世代のGPUのほうが高性能です。
つまり、RTX2060で動きますよ~、というゲームは、3060なら確実に動くということです。
2014年以降のNVIDIA Geforce
左から右、下から上へ行くほうが高性能(Tiとかは省略)
2014-2015年 | 2016-2018年 | 2019年- | 2018年- | 2020年- |
RTX3090 | ||||
GTX980 | GTX1080 | RTX2080 | RTX3080 | |
GTX970 | GTX1070 | RTX2070 | RTX3070 | |
GTX960 | GTX1060 | GTX1660 | RTX2060 | RTX3060 |
GTX950 | GTX1050 | GTX1650 | RTX3050 |
NVIDIA Geforceの選び方
じゃあ何も考えずに、3090を選択すればいいいのかというと、
当然、高性能なグラボは高価です。
予算、遊びたいゲームとの相談となります。
性能の基準は、以下のような感じです。
RTX3090 | 重いゲームで4K60fps |
RTX3080 | 重いゲームで4K60fps、ギリギリ届かないゲームも有り |
RTX3070 | 中程度のゲームで4k60fps マイクラ影MOD 4K 60fps 重いゲームでフルHD100fpsに届かない |
RTX3060 | APEXで144FPS、重いゲームでフルHD60fps やや重いゲームでWQHD60fps |
RTX3050 | 重いゲームだと、フルHDで60fpsいかないものも。 |
APEXで144fps、というのは、
現行のGeforceだと、RTX3060以上のGPUを搭載したグラボで実現できます。
Apex Legendsは、他のゲームとの比較では、
それほど重くはないということです。
未だに人気のマインクラフト(マイクラ)は、影MODを入れると重くなると言われますが、
RTX3070以上なら4K60fps、
フルHD60fps以上なら、RTX3050以上で可能です。
マイクラのようなゲームでは、60fpsも出れば十分快適に遊べるでしょう。
どのGPUを搭載したグラボを選択するか?
言い換えれば、どのくらいの性能のゲーミングPCがほしいか?がわかれば、
ほぼ、ゲーミングPC選びはできます。
自分でPCパーツを買って自作するなら、他のパーツの吟味も必要です。
しかし、ゲーミングPC選びなら、グラボの選択でほぼ終わりと行ってもいいです。
なぜなら、ゲーミングPCの性能のバランスは、
グラボが高性能なら、CPUも高性能、メモリやストレージ、電源も大容量
グラボがそこそこなら、CPUも高性能、メモリやストレージ、電源もそこそこ
というふうに、バランスが取れた構成をしていることが多いです。
つまり、グラボの性能を十分に引き出すハードウエア構成をしていると思っていいです。
AMD Radeon
Radeon(「ラデオン」と読んでいましたが、Wikipediaによると「レイディオン」と読むようです)の現行世代は、RX6000シリーズです。
- Radeon RX6900XT
- Radeon RX6800XT
- Radeon RX6800
- Radeon RX6700XT
- Radeon RX6600XT
- Radeon RX6600
- Radeon RX6500XT
となっており、末尾XTがつくほうが性能が高いですが、無印のないモデルもあります。
数字が大きいほうが高性能というのも、Geforceと同じです。
ひと世代前はRX5000シリーズですが、その前はRadeon Ⅶ(セブン)、その前はRX Vegaという名前で、型番だけでは過去のモデルとの比較は難しいです。
型番を見る限り
- Geforce RTX3090 Radeon RX 6900(XT)
- Geforce RTX3080(Ti) Radeon RX 6800(XT)
- Geforce RTX3070(Ti) Radeon RX 6700(XT)
- Geforce RTX3060(Ti) Radeon RX 6600(XT)
- Geforce RTX3050 Radeon RX 6500(XT)
が、ライバル関係にあるとすると、Geforceのほうが高いfpsを叩き出すゲームが多いです。
一部のゲームでは Radeonのほうが高性能なので、ドライバさえ熟成されればポテンシャルはRadeonもある、という言われ方をすることもありますが、特にこだわりがなければGeforceのほうが無難と言わざるを得ません。
Radeon6000シリーズでもレイトレーシング機能が追加されましたが、レイトレーシングをONにすると、DLSSなしのGeforceと比較しても、はっきり性能が落ちます。
Geforceシリーズは、DLSSでフレームレートを稼ぐことができますが、RadeonではDLSSもないので、レイトレを試したいなら、やはりGeforceしか選択肢がありません。
ゲーミング用グラボのシェアでは、NVIDIA8対AMD2くらいの割合なので、シェアを考えても、Geforceシリーズから選んだほうが無難でしょう。
グラボを選べば、ゲーミングPC選びはほぼ終わったようなものです。
後は、ケースのデザインとか、パーツが光るとか、
そんな理由で選んでも大丈夫なくらいです。
ほとんどのゲーミングPCは、グラボの性能に合わせて、他のパーツが選ばれています。
最低限のCPUの知識は知っておいたほうが、無駄が省けるかもしれまsん。
高性能グラフィックを活かすには、グラボとモニターどっちも大事じゃぞ
安さでモニターを選ぶと、だいたいフルHDで60Hzのモニターであることが多いです。
せっかくなので、リフレッシュレート144Hzを謳ったゲーミングモニターを用意しましょう。
最近では、4K解像度で144Hzという、超ハイスペックモニターも10万円ほどで購入できるようになりました。
4Kで144fpsを狙うなら、グラボは3080Ti以上を選びましょう。
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モニターの出力ポートも確認

最近では、モニターを複数接続することも珍しくなくなりました。
・ゲームをやりながら攻略サイトを見る
・配信しながらコメントを見る
など、物理的にモニターが2台以上あると、色々と便利です。
接続するモニターと、グラボの接続ポートが足りるかは、念の為確認しましょう。
基本的に、高性能なグラボのほうが、出力ポートは多いです。
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